転職活動を進めていくと、いろいろ希望条件が増えてきて、
「なかなか希望の求人が見つからない」
という状況になったり、
「そもそも、どんな仕事がしたいのかわからなくなってきた」
という状況になってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、その転職の条件は全て本当に譲れない条件でしょうか?
「絶対にこれだけは譲れない!」
という条件を決めて絞ることで転職活動の方向性が定まってきます。
また、この条件決めをハッキリさせておかなかったことが、転職後の後悔につながるケースが多いのです。
転職では譲れない条件、譲れる条件をハッキリさせておく
転職活動において、
「譲れない条件、譲れる条件をハッキリさせておくこと」は非常に大切です。
転職するにあたって全くこだわりがないという人はいないでしょう。むしろ、条件は良いに越したことはないので希望条件というものはどんどん増えていくものです。
しかし、全ての条件を満たす会社まずないと言えます。
そんな会社があれば転職する人はいないはずですからね。
「こんなはずじゃなかった・・」
「前の会社に戻りたい・・」
転職後に3割ほどの人が後悔していると言われています。
優先順位を付けて条件をハッキリさせておかないと後々不満が出てきます。
自分で納得しておけば、嫌なことがあっても譲れない条件が満たされることで我慢ができます。
条件がたくさんあると、譲れない条件、譲れる条件の境界線があいまいになりがちです。
ですから、自分の中の条件の軸をブレさせないためにもまずは譲れない条件、譲れる条件の2つをハッキリさせることが大切と言えるでしょう。
また、条件を分けるポイントとして、
「将来的なことも考えておく」
ということも大切になってきます。
年齢を重ねていったり、会社での環境が変わったりすることで譲れない条件も変わってくることがあります。
結婚などのライフイベントによって生活環境が変わるとそれに合わせて条件も変わってくる可能性もあります。
ですから、将来を想像することは難しいことではありますが、先を見据えて条件を決めていくことも大切なことです。
転職活動の目的(=ゴール)は内定をもらうことではなく、転職した後の将来と捉えるべきです。
そう考えた時に「譲れない条件」が重要な要素になってくるのです。
譲れない条件を決める
では、まずは「譲れない条件」を決めていきましょう。働いていく上で、
「これだけは絶対に譲れない!」という条件を考えてください。そして、メモでもノートでもよいので書き出すことがポイントです。
条件を可視化する(書き出す)ことで客観的に整理することができて優先順位もつけやすくなります。
頭の中で考えるとあいまいになりがちです。面倒かもしれませんが、ハッキリさせることが重要なので書き出しましょう。10個くらいを目安に、それよりも多くても少なくても構いません。
例えば、
「年収を50万円アップさせたい」
「通勤時間は1時間以内」
といった感じです。
そして、優先順位を決めていきます。
優先順位を決めることで条件が明確になります。優先順位の上位条件に絞って求人検索していけば時間も短縮できてスムーズに進めていくことができます。
条件的に合う求人が多すぎる場合は、さらに下位の条件を付けくわえれば絞ることができます。
これが条件を決めていなければ、選んでいく求人に一貫性がなく、後でピックアップした求人を見渡した時、
「あれっ?自分はいったいどんな会社に行きたいんだ?」
ということになってしまいます。
そして、そのまま転職してしまうと、結局長続きせず、また転職を考えるようになる「負のループ」に陥ってしまいます。
理由もしっかりと考える
譲れない条件を決める時はその理由もしっかり考えましょう。その優先順位にした理由まで考えると自分が求めているイメージがよりはっきりとするでしょう。
また、譲れない条件を考えていく過程で新たな条件が出てくる場合もあるかと思います。
その場合は全く構いませんので付け加えていきましょう。そうすることで潜在的な希望が見えてきて新たな発見につながります。
譲れる条件を決める
次に譲れる条件を決めます。これは譲れない条件で優先順位をつけた時に下位のもので切れるものはどんどん切っていくといいでしょう。
案外、真剣に考えると譲れる条件へまわせるものはあるのではないでしょうか。
「この条件は微妙だな」
ということも出てくると思いますが、境界線はハッキリさせておきましょう。境界線があいまいだと転職活動の進め方自体がブレてきます。
まとめ
転職で大切なことは、譲れない条件の優先順位を決めることです。
優先順位を決めていないと
「なんとなく求人を探す」、「なんとなく応募する」ことになり後悔する転職になってしまう可能性が高くなります。
譲れない条件が本当に応募しようとする企業に当てはまるかどうか?
ということは自分で判断することは難しいと言えます。
そんな時、利用したいのが転職エージェントです。
エージェントは全てというわけではありませんが、
企業の実情も把握しているので相談することであなたの譲れない条件にマッチするかどうかアドバイスしてくれるでしょう。